医療機器買替のタイミングとは?新しい製品の選び方や処分方法も解説
年数の経過や故障頻度の増加等の理由により、診察や診療に使用している医療機器の買い替えを検討している医療機関関係者の方もいるのではないでしょうか。
医療機器は高度な性能・機能を誇る精密機械であるため、買い替えに要するコストも非常に高額です。そのため、適切な買替時期の見極めや、新しく購入する機器の選定は非常に重要な決断となります。
今回は、医療機器を買い替えるタイミングや古い機器を使い続けるデメリット、医療機器の選び方、古い機器の処分方法を解説します。
医療機器の買い替えに関する要点をひと通り把握できる内容となるため、ぜひ参考にしてください。
1.医療機器買替のタイミング
まずは、医療機器のタイミングの目安となる見方・考え方について解説します。
医療機器の買い替えを検討する際の判断材料となるため、ぜひ確認しておいてください。
・一般的には故障した際に、医療機器は買い替える
医療機器は年数が経過すると不具合や故障が目立つ傾向にあります。高い頻度で故障する場合は、一般的には買い替えが必要です。
・故障した医療機器は、メーカーに依頼して修理できる場合がある
故障の状態によっては医療機器メーカーに依頼すると修理可能である場合があります。修理不能である場合や頻繁に修理が必要である場合は、買い替えのタイミングとなります。
・医療機器の多くは、耐用期間が8年とされている
医療機器の多くは、8年程度の耐用年数を見込んで作られています。機器の使用年数が耐用年数の限界に近づいてきた場合は、不具合が認められていなくても買い替えのひとつの目安です。
・発売後8年が経過した医療機器については、メーカーが修理部品を保持していないことが多い傾向にある
医療機器の修理に必要な部品は、発売後8年間までは保持することが法律で定められています。メーカーは法定保持期間までしか部品を保持していない傾向にあるため、この期間を過ぎると修理不能となることが多くなります。買い替えを行うタイミングと言えるでしょう。
・メーカーが修理部品を保管していない場合は修理できず、買い替えが必要となる
医療機器の修理部品は8年間保持することが法律で定められていますが、必ずしもメーカーが修理部品を保持しているとは限りません。発売日から期間が経過するほど、修理部品の在庫も乏しくなるためです。
修理に必要な部品がない場合は修理不能となるため、買い替えが必要となります。
2.古い医療機器を使い続けるデメリット
医療機器は、故障して動作に不具合が生じない限りは、古くなっても使い続けることはできます。しかし、度を越えて古い医療機器を使い続けることには、多くのデメリットが伴います。
ここでは、古い医療機器を使い続けるデメリットについて解説します。
・患者に提供する医療の質を下げてしまう可能性がある
医療の進歩とともに、使用される医療機器も日々進歩しています。
最新の医療を提供するためには、使用する医療機器も並行してアップデートする必要があります。また、古い機器を使い続けていると、同じ地域の医院よりも医療サービスの質で遅れてしまうこととなります。
患者さんに最新かつ高品質な医療を提供するためにも、定期的な医療機器の買い替えは必須と言えるでしょう。
・保守・点検にかかる費用や手間がかかる場合がある
医療機器も古くなると調子が悪くなってくるため、保守・点検を必要とする頻度も多くなります。
高頻度で保守・点検を行わなければならなくなると、費用や手間がかかるだけでなく、通常業務にも支障をきたす恐れがあります。
このような状態になると寿命も近いため、早めに買い替えを検討したほうが良いでしょう。
・古い医療機器ほど故障時の修理が難しくなる
医療機器は故障をしても修理を行えば再び使用することができます。
ところが、年数が経過してくると故障の頻度も増えてきます。また、修理に必要な部品がないという理由で、修理が不可能となるケースもあります。
医療機器メーカーの不品の保有期限は法律上8年までとされており、上限期限である8年に近づくほど修理部品の在庫も乏しくなるためです。
メーカーの部品の保有期限も、医療機器買い替えのひとつの目安となります。期限が近い場合は、異常がなくとも買い替えを検討したほうが良いでしょう。
3.買い替える医療機器の選び方
医療機器の買い替えを行う際には、機器の選び方にも留意することが重要です。医療機器は非常に高価なうえ、機器によって使用感や性能に違いがあります。
漠然と「これまでと同じ機器を選ぶ」だけでは、あらゆる面でベストな選択ができているとは言えません。コスト・医療サービスにおいて最大限パフォーマンスを発揮するためにも、買い替える医療機器の選定は慎重に行うべきです。
ここからは、医療機器の選び方と選ぶ際のポイントについて解説します。
3-1.学会や見本市で最新の情報を収集する
医療機器の買い替えに際しては、良い選択を行うためにも、まずはたくさんの情報を集めることが先決です。できるだけ多くのメーカーを見ることと、新しい医療機器を見ることがポイントとなります。
最新の情報を集める際におすすめの方法は、学会の医療機器展示や見本市に参加することです。
最新の医療機器について実物を確認できるだけでなく、多くのメーカーの医療機器を比較検討することができます。また、メーカーの担当者と質疑応答を行うこともできます。
最新の医療機器の動向を一挙に把握できるため、機器の買い替えを検討している方は学会や見本市は積極的に参加することをおすすめします。
3-2.実物に触れて医療機器を選ぶ
医療機器を選ぶ際には、必ず実物に触れて実際の使用感や機能を確認しましょう。
施設規模や実際の現場に適合する機器であるかを細かく判断するためには、実物に触れてみなければわからない場合が多くあります。
カタログにも詳しい機器情報や他の先生の感想などが掲載されていますが、イメージだけで医療機器を判断することは難しいと言えるでしょう。
学会や見本市では、医療機器に触れることができるだけでなく、テスト用に実際の製品の貸し出しを行っているメーカーも多くあります。
学会や見本市のデモを見て絞り込んだ2・3社の機器を詳しく精査・吟味した後、ひとつに絞る方法がおすすめです。
3-3.トータルコストで医療機器を比較する
医療機器を買い替える場合、機能面や使用感の確認と同時に、コストに対しても検討する必要があります。
医療機器は高価な買い物となります。購入を検討している医療機器が適正価格であるかを判断するためにも、同タイプの機器であっても必ず複数社に見積もりを取るようにしましょう。
また、コストを比較する際には、本体購入費用だけではなく、維持費・メンテナンス費・耐用年数といったランニングコストまで含めたトータルコストで考えることが重要です。
本体価格だけ安価でも、見えないコストが予想以上に多くかかる場合があります。実際に機器を使用する年数を考慮して、最もコストを抑えられる購入計画を模索しましょう。
4.買い替える医療機器の処分方法
医療機器を買い替える際には、これまで使用していた医療機器を処分する必要があります。医療機器の処分方法には、下記の2つがあります。
- 廃棄
- 売却
医療機器を処分する場合、廃棄または売却を選択する方も多いでしょう。
医療機器の状態にもよりますが、古い機器でも買い手が付く場合もあります。そのため、まずは売却を優先的に検討することがおすすめです。
医療機器の買取を行っている業者のなかには、値段が付かない機器や買取不可の機器を無料で引き取るサービスを行っているところもあります。業者によっては売却・廃棄の両方に対応しているケースもあるため、医療機器の処分する際には、無料引取対応の医療機器買取業者を選ぶと良いでしょう。
ただし、医療機器は売却・廃棄いずれの方法で処分する場合も、さまざまな法律が絡んでくることに注意が必要です。法令・コンプライアンスを遵守していない業者に依頼すると、処分を依頼した元の所有者が責任を問われる可能性があります。
医療機器買取業者に依頼する場合は、必ず法令・コンプライアンスを遵守している優良業者であることを確認しましょう。
4-1.医療機器の処分は「タケメディカル」がおすすめ
医療機器の売却・廃棄処分を依頼するならば、中古医療機器買取専門業者「タケメディカル」がおすすめです。同社に依頼することで、下記のようなメリットがあります。
- 高価買取してもらえる
- 全国どこでも対応してもらえる
- プロに無料で査定してもらえる
- 不用品・廃棄物を無料で引き取ってもらえる
- コンプライアンスを重視しているため、安心して処分できる
中古医療機器買取に特化した業者ならではの、高品質な買取サービスを提供していることがタケメディカルの特徴です。買取価格には定評があり、不用品だけでなく廃棄物も無料引取が可能なため、医療機器を買い替える際には頼もしいパートナーとなるでしょう。
買い替えに伴う医療機器の処分を検討している方は、実績豊富でコンプライアンス重視の「タケメディカル」に依頼してみてはいかがでしょうか。
まとめ
現代の医療機器は非常に高度な性能を誇っており、充実した医療サービスの提供には不可欠です。医療サービスの質を担保するためには、定期的な買い替えは必ず行わなければなりません。
医療機器は非常に高価な機器であるため、買い替え時期の見極めや新しく購入する機器の選定は、慎重に精査すべきです。また、古い医療機器の処分方法についても熟知しておく必要があります。
医療機器の買い替えを検討している方は、無駄のないベストな買い替えを行うためにも、ぜひ今回の情報を活用してください。