COLUMN

おすすめキーワードコラム

医療機器解体・撤去のプロ > コラム > 医療機器の選び方!導入・買い替えの失敗を防ぐためには?

医療機器の選び方!導入・買い替えの失敗を防ぐためには?

病院やクリニックを新しく開業する方、経営している方の中には、医療機器の新規導入や買い替え、追加を考えている方もいるでしょう。しかし、どのような観点から医療機器を選定すればよいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、医療機器の選び方や選ぶ際の基準、医療機器選定で失敗しないための手順について解説します。中古の医療機器を購入する際のポイントや、不要となった医療機器の処分方法も紹介するため、経営する病院やクリニックに適した医療機器をスムーズに手に入れましょう。

 

1.医療機器の選び方|各種機器の選定基準

開業準備や通常業務で忙しい中で、医療機器の機能や性能、メーカー、品質を調べることは非常に大変です。医療機器の適切な選び方がわからず、頭を悩ませている病院経営者はめずらしくありません。

新規開業時やリニューアル時の医療機器の選び方で困ったときは、診療内容に合わせて選定基準を決めることをおすすめします。まずは、保険診療と自由診療のそれぞれの診療内容における、医療機器の大まかな選定基準を確認しましょう。

 

1-1.【保険診療】設置予定の場所に収まるサイズか

保険診療で使用する医療機器を選ぶ際には、その機器を利用した診察や治療において十分な能力を発揮できるかどうか確認することが重要です。必要不可欠な性能や機能を満たしていることを確認できれば、次に設置予定の場所に収まるサイズであるかチェックしましょう。

医療機器の種類はさまざまです。指先で測定するタイプのパルスオキシメーターや持ち運びができる血圧計などの小型の機械から、人工呼吸器などの大型の装置まで、多岐にわたります。他の医療機器や什器との兼ね合いも考えながら、設置する位置や使用場所を考え、サイズに問題がないか確認することが重要です。

 

1-2.【自由診療】求める医療を実現できる機能か

医療費が全額自己負担となる自由診療では、患者が医療に対して求める期待値が高くなる傾向にあります。医師や看護師といった医療を提供する側も、医療機器に対して高い理想を持っている方はいるのではないでしょうか。特に美容クリニックの場合、脱毛器の出力や美顔器の肌ケア能力など、専門機能や高い性能にこだわりたい方は多いでしょう。

自由診療で使用する医療機器を選ぶ際には、「自分が思い描く医療サービスを実現できるか」「患者のニーズに合った医療を提供できるか」といった観点も重要です。診療に必要な機能や性能に基づいて機器選定の軸を作り、価格やサイズなどを考慮しながら、求める医療を実現できる機能・性能を搭載した医療機器を探しましょう。

 

2.医療機器の導入・買い替えで失敗しないためには?

医療機器の導入や買い替えで失敗しないためには、「サイズ」「機能・性能」といった選定基準を診療内容に応じて定めることが大切です。しかし、カタログに掲載されている情報だけで購入する医療機器を決めてしまうと、医療機器選びに失敗してしまう恐れがあります。

ここからは、医療機器の導入・買い替えで失敗しないための手順について紹介します。

 

2-1.見本市や展示会で最新情報を収集する

医療機器を選ぶ際には、まずどのような機器があるのか調査・把握することが大切です。自院の診療科や診療内容を対象とする医療機器の見本市や展示会などで、医療機器に関する最新情報を収集することからスタートしましょう。

医療機器業界が主催している見本市もあれば、医薬品関連企業や医療機器メーカーが開催している展示会もあります。時間が許す限り、メーカーや代理店の担当者から直接説明を聞いて、商品の情報を集める機会を作る方法がおすすめです。

見本市や展示会では、メーカーと直接交渉したり商談したりすることも可能ですが、相手のおすすめ製品を比較検討が不十分なまま契約してしまうリスクもあります。見本市や展示会は、基本的に最新版の製品・サービスに関する情報収集の場として活用しましょう。

 

2-2.複数のメーカーの製品に実際に触れる

医療機器の見本市や展示会でさまざまな情報を集め、条件に合う医療機器に目星が付いたら、実際に製品に触れて使い心地を確かめてみましょう。複数のメーカーで気になる製品がある場合は、ピックアップしたすべての製品に触れ、徹底比較することが大切です。

見本市や展示会でも医療機器に実際に触れる機会がありますが、自分が経営する病院など実際の現場で担当者からデモを受けることもできます。医療機器は長期間使用するため、ブランド名やメーカー名だけで選ばず、使用方法を実際に確認しながら本当に使い勝手のよいものを選びましょう。

 

2-3.相見積もりでトータルコストを比べる

医療機器を選ぶ機会はそれほど多いわけではないため、適正価格や妥当な価格がわからない方も多いでしょう。必要以上に値段が高い医療機器を導入しないようにするために、必ず信頼性の高い複数の会社に見積もりを取ることをおすすめします。

また医療機器を導入する方法には、購入だけでなく、リース契約・レンタル契約といった手段もあります。購入する場合の相見積もりだけでなく、リースやレンタルを行った場合の見積もりも出してもらい、トータルコストを比較しましょう。

 

2-4.中古の医療機器の利用も視野に入れる

今後の病院・クリニックの経営方針や事業計画によっては、新品の医療機器よりも中古の医療機器のほうが適している場合もあります。「定年後に開業する」「新規移転までのつなぎ」「できるだけ初期費用を抑えたい」という方は、中古の医療機器の利用を視野に入れましょう。

中古の医療機器の場合、新品の3~6割程度の価格で購入できます。在庫の有無や製品状態によって価格は変動するものの、新品を購入する場合と比べると、大幅に導入コストを削減できるでしょう。

最良な状態で使用できる新品ほど機能性は高くありませんが、中古品でも問題なく使えるものが多く販売されています。ただし、中には安全性が保証されない粗悪な製品を流す業者もいるため、安心感のある業者を選ぶことが大切です。

 

3.中古の医療機器を購入するときのチェックポイント

中古の医療機器を選ぶ際、品質や安全面、ランニングコストが気になる方は多いでしょう。下記は、中古の医療機器を選ぶ際のチェックリストです。ぜひ活用してみてください。

■中古の医療機器を選ぶ際のチェックリスト

□付属品が揃っているか

付属品が不足していると機能が使えなくなるなど、医療機器の利便性が低下する恐れがあります。また、付属品が欠けていると保証が付かない危険性もあるため注意しましょう。

□メーカー整備が行われているか

メーカー整備が行われていない医療機器は品質管理が徹底されておらず、品質が劣る恐れがあります。メーカーが安全確認をしているかどうか、承諾書の有無を確認してください。

□メーカーの保守点検を受けられるか

メーカー点検の有効期間・保証期間が過ぎている中古品はリスクが高いため、できるだけ避けるほうが無難です。

□整備点検のコストはどの程度か

機器本体の価格が低くても、整備点検に大きなコストが発生することがあります。整備点検にどの程度の費用がかかるのか考慮することも重要です。

□付属品や消耗品の購入は可能か

古い機種の場合、付属品や消耗品の規格が変わったり、製造が中止していたりする場合もあります。長期間使用する予定の方は、付属品や消耗品がいつまで購入できるか確認しておきましょう。

上記のチェックに加えて、購入する中古の医療機器が正規の流通ルートを経ているか確認することも重要です。中古の医療機器の取り扱いは法令によって厳しく規制されています。不正に流通した機器を使用すると、「メーカー修理が受けられない」「医療事故が発生した場合に医療機関側に責任が生じる」などのトラブルが生じる恐れがあるため、注意しましょう。

正規の流通ルートを経ている機器であるかどうかは、メーカーの承諾書や再販点検済証ラベルが付いているかでチェックできます。

 

4.買い替えに伴い不要になった医療機器はどうすべき?

医療機器は適切に処分することが義務付けられているため、買い替えに伴って不要となる医療機器の処分に困っている方もいるでしょう。不要な医療機器の処分方法に困っている場合は、医療機器の解体・撤去のプロ「タケメディカル」にお任せください。

タケメディカルでは、リーズナブルな価格で解体・撤去作業を行っています。買取可能な機種がある場合は撤去費用が安くなったり、机やイスもまとめて処分できたりと、設備をお得に処分することが可能です。全国どこでも見積もりは無料で対応しているため、安価かつ丁寧な撤去作業を希望の方は、ぜひタケメディカルにご相談ください。

 

まとめ

医療機器を選ぶ際は、診療内容に応じて選定基準を設定し、展示会などで最新情報を収集することが大切です。複数メーカーの製品に実際に触れながら、トータルコストを比較してみましょう。中古の医療機器を導入する場合は、注意点を確認した上で正規流通品を選ぶようにしてください。

医療機器の買い替えに伴って不要な機器を処分する場合は、医療機器の解体・撤去業者を利用しましょう。「医療機器をリーズナブルに処分したい」「机などもまとめて処分したい」「可能な限り買い取ってほしい」と考えている方は、タケメディカルまで一度ご相談ください。