管理医療機器の買取・処分の主な流れ|高く売るためのコツも紹介!
医院の移転や閉院、新機器導入の際に、今まで使用してきた医療機器の処分方法として、買取という方法があることについては、あまり知られていません。もし、まだ使える機器の処分を検討している場合は、医療機器買取業者への売却がおすすめです。 この記事では、管理医療機器の買取について紹介します。「管理医療機器の定義」や「売却の流れ」「高額買取のポイント」について解説するため、医療機器の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 目次 閉院や新機器導入の際、既存のまだ使える医療機器を廃棄することについて、もったいないと思う方は多いでしょう。そのような場合には、医療機器を中古品として売却することも選択肢の一つです。 売りたい医療機器の分類によって、売却に際しての手続きが大きく異なります。処分したい医療機器が管理医療機器である場合、法律に則りきちんと届出を出した業者に買取を依頼しなければなりません。適切に売却手続きを進めるために、売却前に所有している医療機器の分類を確認しておきましょう。 日本にあるすべての医療機器は、「日本医療機器名称JMDN」分類のいずれかに該当します。日本医療機器名称JMDNの分類は、以下の3通りです。また、厚生労働省の通知により各種医療機器に対して、クラスⅠからクラスⅣまでの分類が示されています。 ①一般医療機器(クラスⅠ) ②管理医療機器(クラスⅡ) ③高度管理医療機器(クラスⅢ・クラスⅣ) 所有している医療機器が管理医療機器であるかどうかは、製品を見ることで分かるケースが大半です。製品によって、「管理医療機器」とそのまま記載されていたり、管理医療機器と分かる品番が表示されていたりします。 医療機器に品番が記載されていなかったり、表示が薄れて分からなくなっていたりする場合は、メーカーに直接問い合わせて確認しましょう。 管理医療機器をスムーズに買取ってもらうためには、事前に調べておくべき項目がいくつかあります。また、医療機器の売却・処分を完了するまでの流れを理解することで、手続きをスムーズに進めることが可能です。 通常、医療機器を業者に買取ってもらうためには、動作に問題のないことが条件です。故障している医療機器を買取ってもらえるケースもありますが、査定の申込段階で機器の状態を業者に伝える必要があります。 また、取扱説明書などの付属品も一緒に用意する必要があります。ただし、多くの場合はメーカーのホームページで取扱説明書がダウンロードできるため、紛失した際は事前にプリントアウトするか、買取業者に紛失したことを伝えましょう。 管理医療機器を売却する際は、まず検討している業者が届出を行っていることを確認しましょう。管理医療機器の販売・貸与を業者が行うためには、都道府県に届出を行わなければなりません。つまり、販売・貸与の届出を行っていないにもかかわらず、管理医療機器を買取る業者は、法的に問題を抱えている可能性があります。 管理医療機器の販売について届出を行っている業者であるか否かを確認する方法は、以下の2つがあります。 高度管理医療機器等販売業としての許可を受けている場合は、管理医療機器の販売も行えます。これらの許可・届出については、業者のある都道府県に問い合わせることで確認することが可能です。また、高度管理医療機器等販売業については許可証が発行されるため、業者によってはホームページで提示されている場合もあります。 業者に査定を申込む前に、買取対象エリアとなっているか確認してください。買取業者の中には全国どこでも対応できる業者も存在しており、近所に業者が存在しない方にはおすすめです。 また、適切な査定を行ってもらえるように、医療機器について専門的な知識を業者が持っているか否かも確かめておきましょう。申込や査定の際に、担当者と十分に打ち合わせを行うことで、業者の査定力を確かめることができます。 査定申込から商談成立・売却までの流れは、以下の通りです。 ①査定申込 できるだけ正確な査定金額を知るためには、これらの項目を詳細に記入することがおすすめです。 ②一次査定 ③二次査定・買取価格の提示 ④商談成立 商談成立後、医療機器の撤去・搬送が行われます。業者の手元に医療機器が渡った後に、買取金額を支払われることが一般的です。 管理医療機器の状態によって、高く買取ってもらえたり、反対に買取価格が下がってしまったりします。管理医療機器を最大限高く買取ってもらうためのポイントは、以下の通りです。 ①付属パーツが揃っている ②動作に支障がない ③目立った傷や汚れがない 管理医療機器とは、医療機器の一種で不具合が生じた際の身体に対する影響が比較的低いものを指します。具体的には、電子内視鏡やMRIなどの医療機器です。 自分の医院では不要な管理医療機器も、業者に買取を依頼することで、思いもよらない金額で買取ってもらえることがあります。閉院や移転、新機器導入の際には何かと費用がかさむものです。管理医療機器を業者に売却することで、コストの削減が図れます。 管理医療機器の処分を検討している方は、専門の業者に買取を依頼してみてはいかがでしょうか。1.管理医療機器とは?意外と知らない医療機器の3つの種類
メスやピンセットなど、副作用などが生じたとしても、人体への影響がほとんどないものです。製造・販売に際しては、厚生労働省に対する届出以外は承認を必要としません。
また、製造の過程で滅菌工程の入らないものに限り、品質管理システムに適合していれば、適合性調査が免除されます。
電子内視鏡、MRI、マッサージ器などが管理医療機器として挙げられます。不適切な管理によって身体に悪影響を及ぼす可能性があり、安全性を期するために正しく管理することが必要です。
製造・販売について、認証基準が定められた指定管理医療機器は、第三者登録認証機関による認証を受けなければなりません。それ以外の管理医療機器については、厚生労働省の承認を必要とします。
高度管理医療機器とは、ペースメーカーや放射線治療装置、身近なものではコンタクトレンズなど、生命に重大な危険を及ぼす可能性があるものを指します。製造・販売には、厚生労働省による承認が必要です。
平成26年に改正された薬機法によって、認証基準が定められたものについても、基準に適合する場合は登録認証機関の認証を受けなければならないと定められました。1-1.管理医療機器かどうかを確認する方法
2.管理医療機器を買取・処分してもらう際の流れ
ここでは、売却の検討から無事売却し終えるまでの流れと注意点について、順番に解説します。2-1.まずは製品の状態や付属品を確認する
買取をスムーズに進めるために、売却を検討している医療機器についてはきちんと動作確認を行いましょう。2-2.中古医療機器の買取業者を探す
2-3.査定申込をして商談成立後に売却
査定申込書に以下の必要事項を記入します。
査定申込書を送った後は、概算の査定金額が出されます。ただし、一次査定によって出される金額は、実際の買取価格と異なるケースもあるため注意しましょう。
一次査定の価格が納得できるものであれば、スタッフが実際に機器の動作や状態を確認します。そのうえで、最終買取価格が決定されるため、業者に売却するか否かを決定しましょう。
提示された買取価格で問題がなければ、商談成立です。商談成立の際には、売買契約書への必要事項の記入と押印を行います。そのため、印鑑と銀行口座情報を二次査定前に用意しておきましょう。3.管理医療機器を高価買取してもらうためには?
使用上の注意などが記載されている取扱説明書は、医療機器を適切に使用するうえでは欠かせないものです。そのため、取扱説明書など付属品がきちんと揃っている方が、買取価格は高くなります。付属品を医院に保管している場合は、査定の際に業者に伝え、買取価格に反映させましょう。
正しく動作するかどうかは、査定額に大きな影響を及ぼします。日頃からメンテナンスを行い、丁寧に扱うことが大切です。ただし、故障している場合も、査定額は下がるものの、問題なく買取ってもらえるケースがあります。動作に不安がある場合も、一度業者に査定を依頼してみましょう。
傷や汚れがあると、査定額は下がってしまいます。実物を見て査定する二次査定の前に、可能な限り清掃して、清潔な状態にすることがおすすめです。自分でできるレベルの拭き掃除でも、買取価格に大きな影響を及ぼします。まとめ